bookscanとscaponのスキャン代行ビジネス 違法か合法化よりもその先

本などの書籍をスキャン代行してくれるサービス
ブックスキャン bookscan
http://www.bookscan.co.jp
1冊100円から
スキャポン
http://www.scapon.jp/
1冊90円から

どちらもすばらしいビジネス。ぜひ頑張ってほしい。
応援したいので、さっそく家の書籍をダンボールで送付してみることにする。
こうした既存ビジネスを破壊するビジネスは、新たな世界が広がっていくようで、盛り上がってほしい。
ただし、著作権(実際は複製権)についてグレーなところもあるみたい。
いろんな人が裁判官でもないのに、勝手な解釈で違法だとか合法だとか騒いでいる。ビジネスチャンスをつぶそうとしていく。
 

オフショアで始まってしまえば、そんなこと言えなくなる。
日本から自分の書籍を海外に送付するのはあまり現実的ではないが、すでに海外で日本の書籍が購入できる時代。
タイや中国、マレーシアでも日本の雑誌、小説、マンガが手に入る。
人件費も安い。スキャナー装置はどこでも手に入る。
その国のネット本屋で書籍を購入し、その国のサービスに送付する形が始まってしまうとどうだろう。
例えば、中国で似たようなスキャンサービスが始まってしまえばみなそっちにお金を払うようになる。しかも国外なので日本の法律が適用されない。
 
これは逆にも言える。
例えば、海外で販売されている英語の書籍をPDFにしてiPadで読みたいといった場合、日本に閉じこもっていた頭では、わざわざ洋書として個人輸入か代行購入で取り寄せて家でスキャン(自炊)する発想しかなくなるのでは。
実際は、scan books scanning degitalizeといったキーワードで探せばそうしたサービスをしている業者が見つかる。
http://www.kirtas.com/
http://www.bookscanning.com/
 
ぼくは、図書館こそ、こうしたスキャンできるように設備を整えてほしいと思う。
図書館は書籍を2冊購入し、1冊は手にとって読みたい人用に。もう1冊は裁断してスキャンできるようにする。そうすれば、予約で半年先まで待つ必要もないし、iPadで読みたい人は、置いてあるスキャナーでスキャンする。図書館にある本をiPadで読めるようにしたらどんなに便利だろう。
新しい公共の形はもっとデジタルになってもいいのではないだろうか。
 
違法うんぬんといってつぶすビジネスよりも、これは新しいビジネスだと割り切って大手もどんどん参入していけばいい。
大手の出版社が直売方式で書籍をPDF化して個人に送付すればどんなに読者の利便性を高めることになるか。その方が環境にやさしいし、わざわざ自炊(スキャン)させる手間もなくなる。
他に流通させないようにするには、必要であれば、PDF化の際に所有者がわかるように名前を入れればいい。すでにアメリカではそうしたサービスが始まっている。
 
おそらく10年先を見据えて考えれば、出版社は出版事業ではなく、著者が書いたものをデジタル化して提供するASP事業者になっていくのでは。