上手なポスターの作り方 7つの基本情報

とある市民活動、NPO団体の作ったポスターを見て唖然。
セミナー案内のポスターなんだけど、本当に人に来てもらいたいのかと思ってしまうほど、ひどい内容。ビラをただ大きくした感じ。
せっかくのいいイベントなのに残念。
内輪だけで盛り上がって勢いで作ったような・・・。
ポスターの基本がなっていない。

  1. ポスター掲載に必要な項目

1.日時
2.場所
3.イベント内容
4.主催者
5.連絡先
6.申込み方法・参加費
7.専門用語・業界用語の補足説明
以上がポスターの7つの基本情報。
この基本情報の掲載がポスターの鉄則であり原則。

順番に説明してみる。
1.日時
開始時間だけでなく、開場時間(受付開始時間)、これ重要。当日のイベント係りをやった人ならわかるけれども、開場前に来たお客さんを待たせて怒られた経験ってありませんか?
通常は30分前あたりに開場なんだけれども、そうした常識が通用しない人もいます。
記載例
平成21年1月20日(火)午後2時開始 (開場午後1時半)〜午後5時終了
開始日時だけでもいいけど、何時まで開催しているのかを記載していると、途中からだけど参加してみたいと思う人を取り込める。

2.場所
イベント会場の場所の案内は必須。
「●●作業所」とだけ記載されていても、えっどこ?と思ってしまう。
 会場名だけというのは最悪。小さくてもいいので住所。そして地図。
 地図は超重要。ポスターの必須アイテム。ポスターの場合、住所よりも地図の方がアドバンテージが高い。住所と地図、最寄の駅が記載されていると潜在的参加者を増やす結果に繋がる。特に当日参加者が増やせる。

3.イベント内容
何をするイベントなのか。
明確にイメージがわきやすい文章がいい。キャッチコピー+説明文みたいなもの。
例えば「派遣法改正イベント」とだけ書かれていても、そのイベントで何をするのかわからない。
また「基調講演」とか書かれても、誰の基調講演なのかを書いておく必要あり。
出来れば、講演者の簡単な経歴(プロフィール)も。

4.主催者
誰が主催なのか、どの団体がこのイベントを開催しているのか。
これを記載忘れてしまうと怪しいイベントになってしまう。
また、後援があるなら、ぜひ後援先名を記載すること。
仙台市だったり、東北経済産業局だったり、自治体、地元の企業だったり。
間に合わないなら、内諾をもらって、「後援依頼中」と記載でもかまわない。
あとで「依頼中」のところを修正ペンで消せばいい。
協賛があれば下の方でいいから、しっかりと記載すること。

5.連絡先
どうやって連絡をとったらよいのか。
主催者の連絡先 電話番号。これは必須。
メルアド(メールアドレス)もあればいい。
イベントのホームページアドレスは記載しておくともしかしたらアクセスする人がいるかも。
(ホームページがあればですが・・・・)
また、携帯サイトを作ってあるなら、QRコードを入れておくと便利。
いずれにしても、受付先の電話番号と受付時間が記載されているとお互い助かる。

6.申込み方法・参加費
どうやったら参加できるのか。
参加方法・申込み方法を明記。参加費用はいくらか。「無料」なら大きく赤字(強調文字)で「参加無料」と記載すること。
 直接会場に行くのかどうか(会場で受付するのかどうか)、事前申込みが必要なのか、そこをきちんと書いておくこと。
また、申込み方法は、ホームページから申込みなのかハガキ、電話なのかも明記。
参加人数の制限
 参加者数はどのくらいか。もし抽選になるくらいなら、参加人数を記載して、多数参加の場合は抽選になりますと記載しておかないと、当日、会場で立ち見が出て、消防法違反の騒ぎになってしまう。

7.業界用語・専門用語の補足
専門用語を入れる場合は、説明を入れる。
 例えばASPとかSaaS。読み方(フリガナ)と簡単な説明を入れておく必要あり。特に気をつけたいのは業界の専門用語。業界の人しかわからない用語で書かれていると、せっかくのポスターが排他的なイベントに様変わり。内輪だけで作っていくと、用語が刷り込まれていくため違和感を感じなくなってしまうので、ここは気をつけたいところ。
 
以上がとりあえずポスターに掲載されている必須項目。
次にポスターデザインの作り方。