名刺リーダーで読み取れる名刺作り 9つのポイント

名刺リーダーで誤認させない名刺作り 9つのポイントの紹介です。


溜まりにたまった名刺。
名刺が整理できず 積まれたままなんてありませんか?(ぼくだけか・・・すいません)
 

さすがに整理しようと、全部スキャナーで読み取ることにしました。

うちのスキャナーは「canon DR-2050C 」。
小さくて 裏表同時に連続スキャンができるのが便利!お勧めです。付属しているソフトに、「やさしく名刺ファイリング」があったので、このソフトを使ってスキャン。


ずぼらな性格なので、まとめて連続スキャンさせてみたところ、すぐに紙詰まり。嗚呼 orz

理由は、名刺によって厚さがいろいろ。幅もいろいろ。人生いろいろですね。 orz
 

厚紙のような硬い名刺がある一方、ペラペラの広告の裏で印刷された名刺があったりと、さまざま。

2枚重なったままスキャンしてしまったり、名刺によってくっついてしまって紙詰まりしてしまうので、結局、手作業で、1枚1枚入れながらスキャン。1時間半くらいかかった。ふぅ
 
たくさんの人たちと名刺交換したあと、一人一人登録するのが大変。
スキャンしてしまえば、あとは、機械で名前やメールアドレスを認識。これは便利・・・なはず。
 
ところが、スキャンしたあと、読み取れていない個所が多い。

読み取れていない個所を整理してみました。


名刺リーダーが、誤認してしまう ポイント9つ

 
1.特殊フォント

特殊フォントを使った名前や社名はまず読めません。
読み込める基本フォントは、MSゴシック MS明朝あたり。
 
2.文字周りの装飾

文字の同列に、装飾の点線や記号があると文字として読み込もうとして誤認する。
 例
  点線を「:(コロン)」に認識
  「・(中黒)」を「0(ゼロ)」に認識
  (文字の横の図形や修飾も誤認の原因に)
 
3.文字が小さすぎる

文字が小さいと誤認。8ポイントの半角、7ポイント以下はダメ。8ポイントの全角はギリギリ読み取れた。
  誤認識例 
    gが p(ピー)やq
    (orgが or9 orpに誤認)

    bが hに
    rが「 カッコに
    cが(に
      特に、丸いフォント(丸ゴシックの英数字)で小さい場合は致命的

メールアドレスで使われる数字に多い。
  例
    「0(ゼロ)、O(オー)、・(ポチ)」、「1、l、|」、「2、Z」、「3、8」、「5、2」「9、q、p、g」

 
4.同列同時認識 複数の要素を同じラインに並べると単一要素として扱われる。

同一の高さ(ライン)に会社名と氏名を並べてしまうと、間にいくらスペースがあっても社名として認識されてしまう。
肩書きも同様。

「(株)会社 社長 山田太郎

「(株)会社社長山田太郎
という会社名として認識
解決策としては、それぞれ、列をずらしているとよい。
 
5.フリガナ

氏名の上にある小さなフリガナが読み取りの邪魔になる。
シンプルな漢字が、フリガナのために完全に違う文字として認識されてしまいました。
 

6.斜体・イタリック

斜体(イタリック)にすると完全に読みとれなかった。
人間の目は斜めでも認識できるけれど、機械の目には斜めはダメみたい
 
 
7.縦書き横書き混在

横書きの中に縦書きを入れると、縦書きのものが認識されていませんでした。

どうも名刺リーダーが、この名刺は縦書き型なのか横書き型なのか困ったみたい (@@)
 
特に縦型の名刺で多いのが、メールアドレスが横書きのもの

官庁系の名刺に多かった。
アドレスがメールとして認識されませんでした。
 


8.間隔の空け過ぎ

文字の間隔を空けすぎると ダメ

「山 田 太 郎」
のように、字間を空けてしまうと単語として認識できない
おそらく、字として認識しても、名前という形での単語認識ができないのでは。

 
9.紙質

存在感のある特殊な紙質
 ケナフ系のザラザラした背景もダメ

今回は白黒で読み取ったので、背景との色 コントラストが弱いと何なのかが理解されないのかも。
認識率0(ゼロ)でした。

 

では、どういう名刺が名刺リーダーで誤認されないか、少しポイントでまとめてみました。

名刺リーダーが読み取れる名刺のポイント 9つ メモ

  • 1.フォントはMSゴシック、MS明朝系
  • 2.文字の周りは飾らない
  • 3.文字の大きさは9ポイント以上
  • 4.列ごとに分ける
  • 5.(もしフリガナをつける場合)フリガナは、名前の下に英語名で
  • 6.斜体なし
  • 7.横書き統一
  • 8.間隔をあけすぎない
  • 9.紙質は同一トーンのものを(薄い色まで)

 
読みやすいホームページデザインのポイントみたい。
 
名刺は個性が出て、面白い。
名刺リーダーのために制約してしまうとデザインの楽しさを奪ってしまうのが残念。

 
スキャナーで読み取る相手のことを考えるとシンプルでわかりやすいのがよいし、相手に印象付けるには名刺はとても効果的な手段。相手やシーンによって使い分けるとよいかも。
そうそう、特に大事な連絡先としてのメールアドレスは、ゴシックで大きめだときちんと認識されるようです。
 
名刺を一つ一つ見ながら、せっかくご縁があった人たちなのに、顔が思い出せない人がいたので、写真があるとよいかも。こればっかりは、人間の記憶にスキャナーが必要か。
今度から自分用に2ショットをこまめに撮ろう。(ツーショットよろしくお願いします)