料理の肖像権、著作権にお互いを監視する日本村

先日、飲み会で話題になった、出てきた料理を写真に撮るのは許されるのかという話題。
海外生活が長い人は一笑に付していたけれど、女子の間では、そんなのダメよなんてのたまう。
日本では、レストランに料理の写真を撮っていいかどうか、料理長に了解をもらわないといけないのではとのこと。料理は料理長の著作物、創造物なんだかららしい。
確かに、料理を食べている間、フラッシュでパシャパシャされれば気が散るし、やめてもらいたいけど、フラッシュもたかず、音も鳴らない状態なら、どうでもいいんじゃねとも思ってしまう。
コックや店長の立場からだとどうなんだろう。

そういう女史に限って、海外旅行に行くと、食べた料理をパシャパシャ記念に撮るくせに、日本だとわざわざ店員さんを呼んで、撮っていいか聞く。店員さん困って、店長に相談。店長、よくわからず、コックに。コックもわからず、店長に。堂々巡り。料理の肖像権。
ちょっとバカバカしいくらい、でも真面目。
 
なんだか日本だなぁと思った瞬間。
観光地で、写真を撮るとき、いつからそうなったのかわからないけど、他の人が写らないようにとか、写る人にわざわざ「写真撮りまーす」なんて言っている。(珍?)
でも、海外では、街であれ、観光名所であれ、だまってパシャパシャ。
 
海外のアルバムサイトなんか見ると、みんな平気にアップしている。
肖像権もへったくれもない。
 
ところが、日本のブログなどの写真・画像を見ると、犯罪者並みに、目の部分を隠したり、顔の部分を加工したりして、わからないようにしている。
すごく肖像権に過敏。
でも、そういう日記やブログに限って、どこどこのレストランでこれこれ食べましたーなんて出てきた料理の写真が出ていたりする。
料理の肖像権ってあるのだろうか。
コックが、自分の作った作品として考えれば、見て味わって欲しいという部分もあるかもしれないし、撮って欲しくない場合もあるかもしれない。
でも、ブログにアップされれば、店の宣伝にもなるかもしれない。
一見さんお断り、取材お断りのお店もあるわけで、料理の写真を撮る行為というのは、非常に微妙。
 
日本では、肖像権や著作権にお互いを監視してわざわざ了解をもらうのに、海外に行くと、あまりそうした権利に注意を払わない。
おそらく、こうした行為は日本のような閉鎖的な文化、生活習慣(風習?)と関連しているのではと思った。