Jシリコンバレー特区の候補地に米軍基地を考えてみた

分裂勘違い君劇場さんから「シリコンバレーをはるかに超える、世界一のイノベーション都市を、日本に作る方法」が紹介されていた。
2008-03-19
これが出来たら、日本の未来に希望が持てる。こんなにもいい構想をぜひ現実したい。
本来、国民に夢や希望を与えるのが政治家の仕事なのに現実は・・・。
日銀総裁人事騒動、道路特定財源・・・、夢が感じられない・・。
 
ということで、「シリコンバレーをはるかに超える、世界一のイノベーション都市」Jシリコンバレー特区構想を少し現実的に考えてみた。
 
日本では、特に自治体を中心に、観光業として、外国村を作ってきた。
スペイン村やカナダ村、オランダ村。今では、ほとんどが厳しい状況。古く寂れている。
 
お隣、韓国では、英語村を作って、子供たちの英語教育に有効活用されている。
この英語村は、英語教育のため、子供たちも英語で話さなければならない。
キッザニア東京の英語バージョンといった感じ。
 
今回のJシリコンバレー構想は、ちょっと違う。
優秀な外国人を招聘し、産業を興す誘致事業。日本の活性化にもつながる。
 
結論: 場所は、米軍基地の中に作る。
手順1
日米地位協定を一部改定し、所得税法人税の徴収とビザの発給に関して、新たに協定を結ぶ。
お互いWINWINの関係で。
 
候補としては、横田基地の中に作る。
横田基地の一部を返還してもらい、その中に、特区都市を作る。
畑のあたりを特区に。
 
第2候補地としては、横須賀米軍基地。
都心からは、京浜急行の特別快速を使えば、1時間程度で可能。
 
横田基地厚木基地も交通の利便性をよくすれば、高速道路を使って30分も夢ではない。
(1時間くらいが現実か)
 
特に横須賀基地であれば、海岸に接しているので、古くなった空母を思いやり予算で買い取って、そこに、会社の法人を設立させる。いわゆるタックスヘイブンアイランドのような形にすれば、既存の法体系をいじらずに経済特区を作りやすい。なーんて。(ちょっと荒業)
 
基地内は英語が公用語であるし、交通標識をはじめあらゆるものが英語で運用されている。
もちろん、基地内にもアメリカの大学がある。
今は、カフェテラスのようなところで開講されているけれども、もっと立派な建物を建設して、大学らしく。敷地は広くないので、イメージは、NYU(ニューヨーク大学)。建物だけの大学。
 
その基地の中に、防衛産業を中心にしたIT、バイオ、宇宙関連の企業を誘致。
おそらく、予算もつきやすい。
 
課題は、法体系。
基地内での犯罪は、基本的には米軍の軍法会議
Jシリコンバレー特区エリアでの犯罪について誰がどのように裁くかが課題。
今でも日本人従業員の基地内の犯罪については、日本の治外法権扱い。
同様にしてもいいのではというのがぼくの考え。
実は、昔、外国で、米軍基地エリア居住地に住んでいた経験がある。
バックトゥーザヒューチャーじゃないけど、古き良きアメリカの田舎がそのまま来た感じ。
そんな経験から、以下、ぼくの米軍基地内Jシリコンバレー特区構想を少し整理してみた。
 
このJシリコンバレー構想のキモ
●日本に英語を公用語とした国際都市を作る
●高度知識労働者にとって世界で一番割の良い税制
●日本の高付加価値製品の優良顧客
●世界一質の高い日本の生活インフラ
●魅力的な世界都市東京が電車で20分
 
公用語
そこに住んでいる人の会話もバイリンガルもしくは英語でなければ公用語にはならない。
だったら、もう米軍基地内はパッチリ英語です。
道路標識からスーパーの店員まで、まるっとすべて英語。
 
●税制
ここでの経済活動は認められていないんだけど、現実には、経済活動はされている。
スーパーマーケットもあるし、ボウリング場も映画館もある。
電気、ガス、水道、インターネット、生活用品の一部は日本製品
でもここは、関税がないので、カリフォルニア米、メチャクチャ安いです。はい。
日本円も使えます。米軍基地内米ドルレートなのでちょっと割高。
所得税については、特区で働く人たちにだけ、税金をかけるようなフラットタックス税制が導入しやすい。そこは、日米協定の改定で。
 
●高付加価値製品の優良顧客
付加価値の高い高級品が必要かどうかはわからないけれど、外出できるので、基地周辺に高級スーパーでもあれば、十分OK。
それに、今では、ネットで注文して配達可能なので、あまり問題なし。
 
●生活インフラ
基地内なので、どこかの国の要塞都市のような形になる。
おそらく、包丁を振り回す男はいなそう。課題は司法。
特区で働く人間が、基地外で犯罪を犯したときの処罰規定をどうするか。
軍人ではないので、日本の法律で罰するか、米軍の法律で罰するか、そこは微妙な駆け引きが・・。
 
●東京まで20分
東京にある横田基地をベースなので、都心からは離れているけれど、既に東京
 
実際に、医者の世界でも米軍基地内の病院に就職する人もいる。
患者さんは軍人だけでなく、基地内に住んでいる軍人のご家族も通院する。
さすが軍病院だけあって、最先端技術が多い。基地内で処置できないものについては、本土へ。
基地周辺に住んでいれば、外国の大学に行かずとも、米軍基地内の大学に留学(通学?)する人もいる。もちろん卒業資格は本土と同じ。複数の大学・大学院が入っている。学生は軍人が多いので(軍人家族もいる)夜間開講。紹介者がいて、基地から了解をもらえば、一般日本人も通学できる。
 
2重課税の問題(日本で取られ、本国でも取られる)さえクリアされれば、企業のJシリコンバレー特区への参入は比較的入りはすいのでは。
以上、Jシリコンバレーについて、少し現実に出来るかどうか、足りない頭で考えてみた。

いずれにしても、Jシリコンバレー特区構想の実現には、やっぱり政治家が活躍してもらわないと。