リフォームトラブルを防ぐ方法 

1.リフォームする内容をしっかりと事前に決める。
 ここが肝心。
 工事に入ると、ついあれもこれもとお願いしてしまう。追加工事費用が発生することを頭に入れること。
 例えばトイレ
 最初はウオッシュレットをタンクレスだけにするつもりが、せっかくならバリアフリーにとか、手すりをとか、扉を交換とか、当初予定に入っていない工事が「思いつき」で出てくる。また、工事に入っている業者の上手なお誘いで工事が増えることもある。天井の換気扇も交換とか・・。
 まず、目的をしっかりと決める。ぶれないように。
 何のために工事をするのか。上を見たらキリがない。
 特にお年寄りは、一生に一度となると、貯金を考えずに大胆になる。工事に入ってから車いす対応をなんて言って、実際に車いす対応のトイレに入って車いすで使ったこともないのに、思いつきで言う。業者も専門事業者でなければ工事はわからない。車いすの大きさによる手すりの位置など工事はかなり難しい。工事業者も困る。
 まず、何のために工事をするのか。模様替えだけであれば、クロスの張替えだけで十分対応可能。
 
2.予算を決める。(上限はいくらまでなのか)
 業者さんも仕事なのでお金は欲しい。リフォーム事業者は個人事業主が多い。資格がいらないので誰でも参入できる。器用な人であれば、1週間修行すれば覚えられる。1ヶ月毎日工事に入れば、かなりベテランに近くなる。
 1日あたりの単価もまちまち。1時間入ろうが5時間入ろうが、移動があるので1日潰れる。1日あたり2万から5万くらいまで。人による。
 きちんとしたリフォーム業者は、過去の実績から作業工程が読める。何人でどのくらいの期間かかる工事なのか、。
 見積もりをとってもらって、それに付加できる上限金額をしっかりと決める。
 見積書どおりの金額に対して、支給資材を自分たちで用意するようにすれば費用は押さえることが出来る。
 しかし、そういうのが面倒だと思うのであれば、金額は上がっていく。資材を購入するのも事業者の仕事の一部。
 

3.リフォームするときは、必ず、3社以上から「見積もり」を書面で取ること。
 
書面を出さない場合は、工事をさせてはいけない。玄関から入れないこと。
金額の合意のない契約で工事を始めた場合は、合意なき契約として破棄できる。
絶対に玄関に入れないこと。途中放棄は損壊として賠償請求できる。
荷物を取りにと言って入ろうが、絶対に入れないで他の事業者を通して渡すとよい。
少額訴訟で可能。ただし、弱いので、差し押さえも視野に。
上限をきちんと書面で約束させること。拇印でも可能。
これで双方のトラブルがなくなる。
特に古いマンションや家屋の解体工事が入る場合は必ず想定外のトラブルがあるので、工事が増える。
見積書の中に解体工事の費用もきちんと明記させる。
工事会社さんも想定外の解体が出てくるので、高い見積もりしか出せないが、途中の工事を辞めるわけにはいかないので、そのときにどういう条件で値上げをするか双方納得してもらうしかない。
 
ところで、リフォーム詐欺師は、領収書偽造はお手の物。
金額が空いている領収書や納品書を納入業者に出させて高めの金額を記入。金額はこっちで書くからと言って受け取る。
 
リフォームするときは、「お任せ」は絶対してはいけない。業者からすれば、「青天井の金額がOK」ということ。
好きな資材を多めに購入して高く請求。
防ぐには、支給資材にすること。ネットで調べて購入。
 それが出来ないなら、金額なしの小切手を渡しているようなものだから、その覚悟で工事を依頼する。