ネットカフェ難民の姿 ネットカフェ難民をサポートする3つの提案

先日、ネットカフェに行ってきた。
あの話題になっている蒲田の1時間100円のネットカフェ・マンガ喫茶
いちご http://1518.jp/
5時間いても500円。
しかも持ち込み自由。
 
行った時間は午後10時頃。
ビルの前に着くと、アンケートをとっているらしい人たちがいた。複数人。大学院生風。研究かな?
さすがに、ぼくの場合は荷物が少ないためか、呼び止められなかった。
同じビルに塾があるらしく、乗るときに高校生風の子供たちが降りてきた。
4Fの受付につくと、最初に料金を先払いするシステム。1000円を先払い(10時間分)
帰るときに余った分は精算して戻ってくる。
監視用のビデオカメラも回っていた。
席は自由に選べる。和式の席やペア席などいろいろ。
ぼくが行った時間は、ほとんど満席。
ぼくはタバコが苦手なので禁煙席をと頼んだら、禁煙コーナーがあるとのことで、そこの席をお願いした。
  
マンガの数は、メチャクチャ多い!
ぼくの好きな手塚治虫さんのマンガから雑誌も。
少女漫画もあった。
ネットが出来て、マンガも読める。電源もあって充電OK。
1時間100円。ヘタなゲームセンターに行くよりも楽しめるはず。
 
と思った。
席は禁煙コーナーといっても、エリアを分けているだけで、たばこの煙はがんがん。
空気清浄機は回っているみたいだけど、効果なし。
となりにいた人(サラリーマン風)は禁煙コーナーおかまいなしにタバコスパスパ。
 
いい人そうだったので、たばこを止めてもらえるようにお願いしたら、「そうかぁ」とたばこを惜しそうに止めてくれた。ありがとう。
 
でも部屋全体が煙たい。
席にあるパソコンは、ネットにつながっていて、高速快適。
ほとんどの人がネットゲームをしているか、寝ているかだった。
インターネットでサイトを見ている人はいなかった。
マンガを読んでいるのも、かなり少数。
 
12時を回るとさすがに、あちらこちらからいびきが聞こえる。
150度くらいまで後ろに下がるイスをリクライニングして横になって寝ている。
飛行機で例えると海外に行くときのエコノミークラス状態。
格安寝台バスみたいな感じ。
これじゃ疲れは取れなそう。
 
結局、ぼくは夜中の4時くらいにギブアップ。
たばこの煙といびきのうるささに耐えかねて。
6時間いて600円。マンガもたくさん読んだ。ネットもした。
ネットカフェ難民の人たちがいたかどうかと言われると、よくわからなかった。
席にもよるけれども、ネットゲームをしていた人が多かったし、荷物も小さかった。
大きなバックで持ち込んでいる人たちは和式の席にいたのかもしれない。
(カーテンで仕切られているので中は見えない)
 
ただ、世間で騒ぐほど、ほとんどのお客さんがネットカフェ難民とは思えなかったのも事実。
当然といえば当然。ネットゲームを楽しむ人も。
格安ネットカフェの環境は、たばこの煙など健康に悪いということはわかった。
ネットカフェ難民の人たちは、心だけでなく、健康も蝕まれていくような気がした。
 
こうした格安ネットカフェこそ全席禁煙だといいのに。
 
さて、ネットカフェ難民をサポートする3つの提案をしたい。
 
 ネットカフェ難民の人たちがどの人なのかはわからなかったけれども、たばこの煙など気にならなければ、一種のシェルターとも言える。
 
マズローの欲求で言えば、「安全が保証」されるわけだ。
寝るときに安心して寝られる場であるシェルター。
昔、海外を放浪していたとき、よくドミトリーを使った。
公園で寝るのは、危険きわまりない。注射器が落ちていたり、犯罪に巻き込まれる可能性があった。
ドミトリーならその点、安心だった。安いし。
ドミトリーでよく使われたのは、旅ノートであり、掲示板だった。
メモ帳にピンで止めて、どこどこに一緒に行く人募集情報や物々交換、短期のアルバイト(お手伝い)の募集もあった。
ネットカフェが、一種のコミュニティの場としていけば、そこから人の交流が始まるような気がする。
 
ぼくがネットカフェに提案したいのは3つ。
1.健康のために全席禁煙
2.付箋やメモ帳を貼れる掲示板の設置
3.有料でよいので私書箱の設置
 
1.の全席禁煙は、やはり公的な施設が禁煙化している流れもあるし、従業員・スタッフの健康にもよい。もちろんお客さんがタバコを吸いたい人がいるだろうけれど、せめて夜は禁煙にして欲しい。
2.の掲示板は、一種の情報共有、双方向の場に。
3.私書箱は、彼らにアパートを提供できればいいが、現実的には階段が高い。
働くときに必要な住所として、私書箱を併設してあると、このネット難民状態から抜け出せるきっかけになるのではと思う。
 
まずは、現実的に、「ネットカフェワークスタイル」を社会が認知し、少しずつ階段を上っていけられるようなサポートをしていけばよいのではと思う。