わかりやすい社名は、身をたすける?上場企業の戦略

最近、たくさんの方と名刺交換する機会が増えた。
出会いに感謝。ありがとうございます。

名刺をいただいて会社名を見ると、意味がわからなかったり、読めない場合がある。
そこで名前の由来を聞くと、スペイン語だったり、フランス語だったり。
あぁそういう意味なんですかと納得。
 
せっかく会社名を紹介されても、具体的に何をしている会社かよくわからないこともある。
コンサルティング会社やコンサルタントの方だったり、システム開発屋さんだったり。
事業に関係ある名前より、想いが先走っている名前が多いように感じました。
 
かといって、わかりやすい名前が仇になる場合も。

社名に泣く「中国食品工業」誤解され破産
http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20070831-249659.html
 
この会社の場合は、日本の中国地方の食品会社が、中華人共和国の食品を取り扱う会社に間違われて、取引が停止に。そして、倒産。

週刊誌に「中国産食品」ではなく「中国食品」が危険という特集記事が載って以降、抗議や問い合わせが増え、取引先からも「社名を変えないと取引を打ち切る」と迫られたという。

社名を変えるのは、定款など手続きが面倒で大変かもしれない。
会社を生き残るためには、名を捨て、実を取らないといけないときもある。
社名を変更せず、結局倒産に。
経営者が会社名にこだわった理由が、わからない。
社名を「中国食品工業」から「安全安心食品工業」にしたら、もしかしたら助かったかも。
そう思うと、社員の方がかわいそう。
お疲れ様でした。
 
そういえば、昔、「光通信」という会社が話題になった。
 
社名は、創業者の名前から。
光通信 wikipedia
光通信 (企業) - Wikipedia
光通信ケーブルの「光通信」とはまったく関係ない。
 
上場時、96年、急騰したので、覚えている。
恥ずかしながら、自分は、名前から、てっきり、最新の光ケーブルを使った通信会社かと勘違いした。
おそらく株主(デイトレーダーも)も、名前から勝手に事業内容を想像していたのでは。
「こっこれは、将来の光通信事業会社ではないか!」と。
96年当時は、ADSLもない、まだダイヤルアップが中心の時代。
NTTがやたら光ISDNを喧伝していた。
勘違いするのも無理ないと思う。
でも実態は、携帯電話販売代理店。光通信事業はしていない。
光通信」という社名を考える際に、先見の明があったと思う。失礼!
社名が身を助けることもある。
  
そうそう、web2.0という会社名をつけた会社。
WEB2.0というキーワードはちょっと下火になっているけれど、上場すれば、きっと急騰するにちがいない。バブルだけど。
おそらくブームのように短命に終わりそう・・・。なーんて。w
 
今は、インターネット界隈では、セカンドライフが話題になっている。
注目を浴びる社名をつけるなら「セカンドライフ」がいい。
アバターを作る会社だったり、セカンドライフビジネスのコンサルをする会社でも、いや、まったく関係ない事業をしていても、急騰するはず。認知度抜群!
セカンドライフ、ついに上場!」
「おぉ!今、話題になっている「セカンドライフ」関連か!こりゃ買いだ!」
若い人しかわからないかな。
年配の方には、第二の人生を考える会社と勘違いされるかも。w
ちなみに自分はsecondlifeには入ったけど、30分でつまらなくてやめました。orz スイマセン
数年後は面白くなっているのかもと期待。
 
株式上場を考えている起業家の方は会社名をつけるときには、うまく誤解される?会社名をつけることも、事業戦略の一つだと思う。
上場すれば、爆発間違いなし。冷静になると、すぐに下火になるけど・・。
といいつつ、自分は株をもったこともないです。
失礼しました。
それにしても、「ケンコーコム」「価格コム」「比較コム」はネーミングがすごくわかりやすい。
こういうシンプルでわかりやすいネーミングって、すぐに認知→ブランド化されると思う。